「ねこたちのいる家」を読んだ
『物語セラピー いつも人の顔色をうかがって辛いあなたへ ねこたちのいる家』
という本を読んだ。
ちょうど今日からAmazonでPrime Readingというサービスが始まったので、4冊ダウンロードしたうちの1冊。
プライム会員なら無料で読めます。
物語セラピー いつも人の顔色をうかがって辛いあなたへ ねこたちのいる家 (WORDS c. 出版)
- 作者: 山崎理恵
- 発売日: 2017/05/28
- メディア: Kindle版
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猫の写真やイラスト等でほんわかする本なのかと思いきや、全然違った。
表紙に「アダルトチルドレン」「物語セラピー」と気になる単語。
猫の好き嫌い関係なく読めるし、1時間半くらいでサクッと読めた。
主人公と自分は環境が全く異なるが、その感情や行動はまさにアダルトチルドレンあるあるといった感じで、物語にすっと入っていくことができる。
生きるためには、良い子であり続けること。内面を知られたらダメだから壁を作る。仕方がない。それしかないんだもの。
そんな主人公は優しい人たちに出会うけど、もちろん信じることはできない。
壁が緩くなると、ハッとなって自分を律する。
あるある。
しかし限界がやってくる。
本当の自分が知られてしまう。良い子じゃない自分が。
「もうダメだ、終わらせよう」と行動に出る主人公。
ここで私は泣いてしまった。「これで良いんだ」という決意の裏にどれだけの恐怖があるか。
「また終わっちゃったけど、まーいいや」ってね。本当は悲しいのに。
でもこの物語は希望で終わる。
私もそうされたいわ。…。
で、「あとがき」
このあとがきを最後まで読んで初めてセラピーとなる、と思う。
読後はしょせん作り話だしなー、となりがちだがそうではない。と書かれてある。
この物語を読んで湧いた感情にしっかり気づくことが大事だ。
勇気がもらえる、とても良い本でした。