休職するといかに仕事に執着していたかがわかる
休職したての頃
- あの案件どうなってるんだろ
- 引き継ぎもせず急に休みになったけど大丈夫なんだろうか
そもそも私一人居なくとも会社は回ることは理解していました。
でも私しか知らないことが多くあったためそれが心配でなりませんでした。
もちろん以前から準備はしてありましたが…。事故等で自分が死んだ時用のためのメモを(笑)
それでもやっぱり心配になる。
- あれ?coffee980yenいらなくね?
と思われることも少し恐怖でした。
10年弱勤めていて、転職できるスキルなんて無いと思っていたし。
必要とされなくなったら終わりだ、と。
しかし休養を続けるうちに気持ちが変わってきました。
会社と自分との間に距離ができて初めて気づいたのです。
いかに自分が会社にしがみついていたか。
仕事に囚われていたか、社会に執着していたか…
単純に会社のしている事業が好きでした。
でも労働環境は…?
周りから「働きすぎ」とか言われていたことを思い出す。
残業時間は大したことありません。時間の問題じゃなかった…。
時間だけでは過労勤務は測れないと思うのです。
「好き」だから働いていたら身体ぶっ壊した。
キャパオーバーだった。フォロー体制もなかった。
また、私自身は自分を守ることができなかった。ずっと綱渡り状態で、ついに落下したという感じ。
「身体壊す前(または過労自殺する前)に仕事辞めろ!」
というのはよく聞くセリフですが、本人が綱渡り状態だとしたらそんな決断できないんですよね。
休むことも、戻ることも怖いじゃないですか。ただ一点だけ見て渡り続けるしか…。
私は落下して重症(うつ病で休職)くらいで済みましたけど。
おかげさまで色々な気づきを得られました。
いろんな働き方がある。いろんな生き方がある。
真っ当である必要なんてない…。
結局しばらく休職をしていましたが、
会社側はほぼ完治しなければ復職させないし、復職しても労働時間等の配慮はしない、という見解で。
それを聞いた主治医には「あまり人を大事にしない会社なのかなあ?」なんて言われ…笑
私自身ももう無理だと思い退職しました。
最後に挨拶へ行った時、社長からはいかに頑張ってくれていたか痛感したよ、と言われた。
うーん。手遅れだよね(笑)
私だってもっとやりたいことあったし未練タラタラですよ。執着はなかなか手放せないよ。
しばらく悩むことになります。
でも復帰は無理だしね!自分の身体を大切にしよう。大切にしてくれる会社を見つけよう。
まずは社会復帰できるように頑張るしかない。
うつの回復期の難しさ
うつ病と診断されて、休職して、ちゃんと薬を飲んで
ただ何もせず…ひたすら日々を消費しているとだんだんと回復してくる。
するとまた悩みだす。
回復してきた!から社会復帰!までの間の距離めちゃくちゃ長くない…?ドン底状態よりは良いけど、全然先が見えてこないのは超不安。
— coffee980yen (@coffee980yen) 2017年8月1日
葛藤と不安。
仕事してないんだから家の事ちゃんとしなきゃ、と頑張りすぎて自滅。回復してきたから家事するのを期待されていると思い込んで、だらだらしてたら嫌われるかもって恐怖で自分を追い込んでしまった。無念。反省。
— coffee980yen (@coffee980yen) 2017年9月29日
焦り。
改めて感じる、うつ病の難しさ。
一般的にも、回復期に自殺が多いとか、再発が多いとか言うけど。
非常によくわかる。
周りからしたら、
「顔色良くなった」
「普通に笑えてるし、外出もしてるし、元気そう」
という印象を与えるから多少なりとも期待される。期待されていると思ってしまう。
でも…
違うんですよねー。このギャップは仕方ないと本人もわかってるけど、やっぱ辛い。
私は半年ほど療養したけど、こんな症状が未だ残っている。
- 夜は薬(睡眠薬ではなく睡眠導入的なもの)がないとうまく寝れない。
- 一日寝込む日もまだまだある。
- 家事、三食食べる、風呂に入る、などの基本的な生活を毎日送るのは困難。
- 近所のコンビニへ行くのさえもかなり気合いを入れないと無理。毎日出かけるとか無理。
- 体重はベストの時から7キロ減った。全然戻らない。
- とにかく体調の波がある。
などなど。だけど自分ではだいぶ回復したと思っている。
要はココからが一番大変なんだ。
大変なのにあまり情報がない。
体調の波を繰り返し繰り返し、そしてある日パァーッと光が射してうつ抜け…ません!
どうしたら良いのか悩んでいた時にこの本に出会った。
Amazon Prime Readingでダウンロードしたうちのひとつ。
- 作者: 下園壮太
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 単行本
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この本は回復期メインな内容で私にはぴったりの本だった。
中にはカウンセリングで受けた心理療法も載っていた。
めちゃくちゃ参考になったし、やっぱ回復期は辛いもんなんだ!と安心した。
「もう治った?」「これは甘え?怠け?」が常につきまとってるから…。
何度も読みたい本。
私は「自分の回復日記」として、今日やれたことを書いていくことにした。
本当に小さいことでも「出来た」と書く。
しばらくやってみようと思う。
「ねこたちのいる家」を読んだ
『物語セラピー いつも人の顔色をうかがって辛いあなたへ ねこたちのいる家』
という本を読んだ。
ちょうど今日からAmazonでPrime Readingというサービスが始まったので、4冊ダウンロードしたうちの1冊。
プライム会員なら無料で読めます。
物語セラピー いつも人の顔色をうかがって辛いあなたへ ねこたちのいる家 (WORDS c. 出版)
- 作者: 山崎理恵
- 発売日: 2017/05/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
猫の写真やイラスト等でほんわかする本なのかと思いきや、全然違った。
表紙に「アダルトチルドレン」「物語セラピー」と気になる単語。
猫の好き嫌い関係なく読めるし、1時間半くらいでサクッと読めた。
主人公と自分は環境が全く異なるが、その感情や行動はまさにアダルトチルドレンあるあるといった感じで、物語にすっと入っていくことができる。
生きるためには、良い子であり続けること。内面を知られたらダメだから壁を作る。仕方がない。それしかないんだもの。
そんな主人公は優しい人たちに出会うけど、もちろん信じることはできない。
壁が緩くなると、ハッとなって自分を律する。
あるある。
しかし限界がやってくる。
本当の自分が知られてしまう。良い子じゃない自分が。
「もうダメだ、終わらせよう」と行動に出る主人公。
ここで私は泣いてしまった。「これで良いんだ」という決意の裏にどれだけの恐怖があるか。
「また終わっちゃったけど、まーいいや」ってね。本当は悲しいのに。
でもこの物語は希望で終わる。
私もそうされたいわ。…。
で、「あとがき」
このあとがきを最後まで読んで初めてセラピーとなる、と思う。
読後はしょせん作り話だしなー、となりがちだがそうではない。と書かれてある。
この物語を読んで湧いた感情にしっかり気づくことが大事だ。
勇気がもらえる、とても良い本でした。
うつ病なので休養しましょうって言われたけどよくわからなかった。
うつ病と診断されて「明日から休職してください。」と言われた時は、
「えっ!そんな早く!でもっ…色々と…途中の案件があったりするんですが?!」とかなり困惑した。
それでも医師は「診断書出しておきますのでそれ出せばいいですよ。」と。
は、はい…となりながら、会社に連絡したらあっさりお休み決定。
明日からおやすみ……か。
休む。休養する。とは…?
基本は自宅療養で何もしないこと
実家に帰れる人は帰ったほうがいいみたい。とりあえず普通の生活すらできないからね。
食事とか洗濯とか最低限のことをしてくれる人がいると良いとのこと。
規則正しく1日3食、が理想。
私は帰りませんでしたけど…。1日1食は食べるようにしてたかな。栄養ゼリーとかも駆使して。
そして何もしない。寝れるなら寝る。ぼーっとする。
そこからスタートなんだけど、これが難しいんだよー。
ずっと前だけ見て一生懸命走ってきたもんだし。どうしたら良いの?となるのは当然。
療養を邪魔するもの
- 罪悪感。
おそらくは寛解するまで付きまとうだろうけど、休職したての頃は罪悪感がひどかった。
迷惑かけて申し訳ない。みんな働いてるのに自分だけ休んで申し訳ない。
でも身体が動かないんです、ごめんなさい。
- 執着。
あの仕事は大丈夫だろうか。会社はうまく回るだろうか。
自分はもう必要とされないのでは。怠けている無能だと思われるのでは。
社会人として情けない。
- 焦り。
早く直して戻らなければ。休んでいたらダメ人間になってしまう。
何かしなければ。
…とまぁ、こんな調子じゃ休めるわけがありません。
最初の頃はこのような思考でいっぱいになりながら、一日床に突っ伏してました(笑)
徐々に「きちんと薬を飲み、何もしないことが休養になるのだ」と自分を説得していく。
まずは病気であることを受け入れない限り、治るものも治らないしね。
結構苦労したのと同時に、どれだけ視野が狭くなっていたか、仕事に執着していたか、に気づくことができた。
うつ病と診断されるまでの話
久しぶりの更新。やっとブログを書けるようになったという感じ。
現在も鬱で休職中だが、そうなっていった過程を書いてみようと思う。
ずっと「まだ病気じゃない。甘えだ、怠けだ。」と思って病院に行かずに頑張っていた。
もっと早くに受診していれば、もう少し軽症で済んだかもしれない。
初期
- 仕事が忙しい。ずっと忙しい。あああ。
- カウンセリングで過去を振り返ったり自分を見つめたり大変。なんとなく行きたくないな。
- 趣味、やらなきゃ…
- このように、平日も休日も休まらないなーと感じ始める。
中期 (この辺で病院行けばよかった)
- 朝がだるくて遅刻が増えた。
- 職場で突然涙が出る。1日くらいならそういう日もあるだろうって感じだけど。3回目くらいでやばいと思い始めた。
- 周りが全員敵に見える。誰も味方してくれない。
- 自分がちゃんと笑えているのか、気になる。
- 趣味への義務感が強くなり、あんまり楽しめなくなる。
- 今まで笑えていたテレビ番組を見ても全く笑えない。全然おもんない。
- 軽い自傷行為をし始める。自分を殴る。罵倒する。
後期 (病院へGO)
- 朝起きたら身体が動かない。重くてだるくて。頭で動け!て念じてもダメ。
- 家事や外出の準備などの基本的なことをするのに大変な労力と時間がかかるようになる。
- 仕事が進まない。頭が回らない。デスクでぼーっとしてたり。
- 風呂に入れない。私はいつもシャワーだけど、全身浴びるのがかなり困難になった。頭洗うのが精一杯。
- もう嫌だ、死にたい、消えたいと思う。
- 自傷行為で目立たないところに傷やあざを残そうとする。衝動にかられる。
- 今この車に引かれたら休めるな…とか、もしここから落ちて骨折したら休めるな…とか具体的に想像し始める。
- さすがに病院に行った方がいいかもと思い始めるが、探すのが億劫。
『生きる技法』を読んだ
生きる技法。
なんともストレートなタイトル。帯にあった、
「助けてください」と言えたとき、人は自立している
というワードに惹きつけられて購入。
幼い頃から早く自立するよう求められて育てられた私は、人に頼ったり、助けを求めることなど出来なかった。今も、そう。
1人で立って生きることが自立だと思っていたし。
でもこの本は自立は人に頼ることだと言っている。
何でもかんでも人に頼ろうとして、人が助けてくれないと、当たり散らすような人は、未熟なだけです。
しかし、自分が困っているときに、助けを求めることができないこともまた、未熟さの反映なのです。
そうなの?!衝撃を受けた。
「恐怖」には原因があるが、その原因を自分で隠蔽すると、「不安」になる
不安って厄介なもんだけど、自ら生み出しているんだよなぁ。
嫌われるのを恐れると、誰にも愛されない
ドキっとする。嫌われたくないという想いはなかなか制御できない。
悩むのをやめることです。悩めば悩むほど、自分が何を感じているのか、何を感じているのか、わからなくなってしまうからです。そうではなくて、悩むのをやめて、自分が感じていることに眼を向けることが必要です。
自分が感じていることに、正しく眼を向けることができれば、悩むのを自然とやめることができる。そういう風に人間はできているみたい。
とても読みやすかったし、前向きになれる思想が書かれてあった。
この内容を自分なりに取り込んで活かしていくって感じの本。何度か読み返すのがいいのかもしれない。
私はまず自分なりに「助けて」と表現してみることにした。
すると、気遣ってくれる人や見守ってくれる人、支援してくれる人が現れた。というかそういう人達が居るということに気づいた、かな。
本当にありがたい。まだまだ上手く頼ったりできないけど、少し前に進めたと思える。
読んでよかった本。
- 作者: 安冨 歩
- 出版社/メーカー: 青灯社
- 発売日: 2011/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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うつ病になった。
カウンセリングの後に気分がとても落ちる。
好転反応というものだそうだ。
良くなる前の反応として一時的に調子が悪くなることで、良くあることみたい。
つまりそれだけセラピーの効果が高いという意味でもあるらしい。
普通は数日で自然と良くなるようだが、私の場合は仕事の多大なストレスも抱えていたためメンタルがどうやらやられてしまったようだ。
仕事に行けないとか、趣味ができないとか…普通ではなかった。
抑うつっぽいなとは思っていたけどしばらく頑張っていた。が、ダメだった。
なんとか病院を予約して受診したらうつ病だと。
あーそうか。といったところ。
幸い重度ではなく中程度。
即日、仕事は休養しましょうと診断書を出された。
戸惑った。そんなすぐ?案件が…色々溜まってるしーとか混乱した。
でも、このまま仕事しながらAC克服なんて無理だ。死んでしまう。
休職を決意した。
休むことになったわけだけど、何をしたらいいかわからない。
毎日が日曜日だよ、ただゆっくりしたらいいんだよ、ってことなんだけど。
罪悪感がすごくて不安だらけで。
まだ数日しか経ってないけど難しいよ、休養って。
こんなんだから鬱になるんだろうね。
医師には親に言って実家で療養を勧められた。
でも…それは。難しい。
今なら親は受け入れてくれるだろう。でも私が、拒否している…ような。
とりあえず報告だけはしておくか…。
自分がどうしたいのかわからない。
趣味もやめようかな?って相談したけど、自分がどうしたいかでしょって言われて。
わからない…。無理しない程度にゆっくり一緒に続けようって言われたかったなあ。
自分の気持ちがわからないから、必要とされたかったんだ。
趣味仲間や友人に打ち明けたら気遣ってくれた。上記の一人を除いて。
なんで執着しちゃうんだろう。情けない。
結局この対人関係が大きな原因な気がする。
ま、なってしまったものは仕方がない。焦るけど少しずつ休んで治していこう。